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SNS発信の素材作成を自動化しつつ投稿は人が判断する運用のポイント

小さな印刷機から同じ無地のカードが並んで出てきており、そのうち1枚を手が取り上げて見ている。左側には「作るのは機械、出すのは人」と書かれている。

SNS運用の効率化を進める上で、自動化の範囲をどこまでにするかは慎重に検討すべき課題です。すべての工程を自動化すると、誤った情報の拡散や意図しない表現の流出といったリスクが生じる可能性があります。そこで、素材の作成自体はシステムで自動化しつつ、実際の投稿作業は人が判断する運用のあり方を提案します。本記事では、Miravitaが2026年8月に構築した仕組みを具体例として、自動化と手動の適切な切り分け方について解説します。

この記事を3行で解説

  • SNS発信における素材作成は自動化できるが、投稿そのものは自動にせず人が確認する
  • 公開済みの実績データを元に素材を作ることで、顧客の掲載同意確認漏れを防ぐ
  • 画像内の数値には測定条件を同等に記載し、枠外への文字はみ出しは警告で検知する

SNS発信における自動化と手動の境界線

SNS発信の効率化を進める際、すべての工程を自動化するのではなく、素材作成と実際の投稿作業の境界線を明確に分けることが重要です。素材の作成自体はシステムで自動化できますが、最終的な投稿の判断は人が行うべきです。すべてを自動化してしまうと、意図しない表現や誤った情報がそのまま発信されてしまうリスクがあるためです。

実際にMiravitaでは、2026年8月に自社サイトの実績ページからInstagram用の画像4枚とキャプションを自動で作成する仕組みを社内で構築しました。この仕組みでは、作成された画像とキャプションは手元のフォルダに出力されるだけで、自動でSNSに投稿する機能はあえて搭載していません。出力された素材の中身を人が目で見て確認した上で、手動で投稿する運用を行っています。

このように、機械が得意な素材の組み立ては自動化し、人間が得意な文脈やリスクの判断を手動で行うという切り分けが、安全で効果的なSNS運用において重要です。具体的な進め方や運用の設計については、当社のサービス紹介ページでも解説しています。

実績データを活用した効率的な素材作成の仕組み

SNSの投稿素材を自動で作成するにあたり、元となるデータの構造化と、掲載許可の管理が極めて重要になります。元データが整理されていれば、それをそのままSNS用の複数枚の画像構成に展開することが可能です。

Miravitaが構築した仕組みでは、自社サイトに掲載されている実績データを活用しています。この実績データには「どんな状況だったか」「何が問題だったか」「どう作ったか」「何が変わったか」という4つの項目が整理されて入っています。この4項目が、そのままInstagram用の画像4枚の構成に対応する設計となっています。これにより、新しくSNS用の構成をゼロから考える必要がなくなり、一貫性のある投稿素材を自動で生成できます。これまでの実績については、当社の実績紹介ページで公開している内容がベースとなっています。

また、素材を作成できる対象をすでにWebサイト上で公開されている実績だけに限定している点もポイントです。公開済みの実績であれば、その公開時点で顧客への掲載同意の確認プロセスを通過しているため、SNS発信時に改めて許諾を確認する手間や、誤って未許可の情報を発信してしまうリスクを未然に防ぐことができます。

画像化における数値表記とレイアウトのルール

自動で画像を生成する際には、情報の正確性とレイアウトの崩れに対する厳格なルール設計が必要です。特に、成果を示す数値の扱いには細心の注意を払わなければなりません。

Miravitaの仕組みでは、成果の数値を画像内に入れる場合、その測定条件を同じ画像の中に、数値と同じ大きさの文字で描く決まりにしています。もし測定条件が入力されていない場合は、数値そのものを画像に描かない仕様にしました。SNS上では画像が単体で転載され、キャプションから切り離されて一人歩きすることがあるためです。条件のない数値だけが画像に残ってしまうと、誤解を招く発信になりかねません。

さらに、文章が画像の枠内に収まらない場合の処理にも工夫が必要です。文字数が多いからといってシステムが自動で文章を切り詰めてしまうと、文の途中で切れてしまい、本来の意味とは異なる伝わり方をする恐れがあります。そのため、枠に収まらない場合は自動で切り詰めず、システムが警告を出して人間が修正方法を判断する形にしています。

また、画像の中に描かれた文字は機械的なプログラムでは十分に検査できないため、人が目で見て確認すべきチェック項目をシステムが一緒に書き出すようにしています。このダブルチェックの仕組みによって、自動化の恩恵を受けつつも、発信内容の品質を維持しています。実際にこの仕組みを用いて、実績5件分の素材を作成し、順に投稿を進めています。

よくある質問

SNS投稿を完全に自動化しないのはなぜですか?

完全に自動化すると、画像のレイアウト崩れや、文脈の誤り、意図しない表現の流出といったリスクを検知できないためです。Miravitaでは、素材作成までは自動化し、最終的な投稿判断は人が行うことで、安全性を担保しています。

画像内の数値に測定条件を同じ大きさで書くのはなぜですか?

SNS上では画像が単体で転載され、キャプションから切り離される可能性があるためです。測定条件が書かれていない数値だけが一人歩きし、誤解を招くのを防ぐために、同じ画像内に同じ大きさで条件を記載するルールにしています。

文字が枠に収まらない場合に自動で切り詰めないのはなぜですか?

システムが自動で文章を途中で切り詰めると、文脈が変わり、発信者の意図とは異なる意味で伝わってしまうリスクがあるためです。枠に収まらない場合は警告を出し、人が確認して調整する運用にしています。運用の詳細や導入のご相談は、こちらのお問い合わせページよりご連絡ください。

WRITER

山下 生真

Miravita代表。日本とフィリピンで制作と事業支援に携わり、経営・ディレクション・デザイン・開発・マーケティングを横断して担当。

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