Webサイトに記事を公開していても、検索エンジンに「これは記事である」と正しく伝わっていない場合があります。見た目では判断できないため、公開後に確認することが求められます。本記事では、2026年9月17日にMiravitaの自社サイトで判明した構造化データの設定課題と、その具体的な解決プロセスを解説します。独自に作成した投稿タイプとSEOプラグインの仕様による影響、およびデータベースに依存しないコードでの修正方法について、実際の対応事例をもとに詳しく説明します。
この記事を3行で解説
- 2026年9月17日にMiravitaの自社サイトで、記事ページが検索エンジンに記事として認識されていない課題を確認しました。
- 原因は独自に追加した投稿タイプにあり、テーマのコードに直接記述する方法で修正を行いました。
- 変更による検索結果への影響は、2026年12月末に表示回数を比較して検証する予定です。
検索エンジンに記事が伝わらない構造化データの課題
Webサイトに記事を執筆して公開していても、検索エンジンに対して「これは記事である」という情報が正確に伝わっていないことがあります。この情報は訪問者が閲覧する画面には表示されないため、見た目だけで判断することは困難です。そのため、公開後に一度確認を行うことが推奨されます。
2026年9月17日、サイト公開から約4週が経過した時点で、Miravitaの自社サイトにおける構造化データの出力状況を確認しました。構造化データとは、ページの内容を検索エンジンが適切に読み取れるように、専用の形式で書き添えたデータのことです。
確認を行った結果、記事ページ、トップページ、会社概要ページのすべてにおいて、出力されている構造化データが同じ4種類のみであることが判明しました。具体的には、パンくず、組織、ウェブページ、ウェブサイトの4種類であり、その中に記事であることを示す構造化データが含まれていませんでした。この現象は、確認した4本の記事ページのすべてにおいて同様に発生していました。
独自投稿タイプとSEOプラグインの仕様による原因
記事ページであるにもかかわらず記事としての構造化データが出力されていなかった原因は、記事の作成方法にありました。Miravitaの自社サイトでは、記事をWordPress標準の「投稿」機能ではなく、独自に追加した投稿タイプを用いて作成していました。
自社サイトで使用しているSEOプラグインは、投稿タイプごとに既定の構造化データの種類を割り当てる仕様を持っています。標準の「投稿」機能で作成されたページには「記事」の種類が自動的に割り当てられますが、後から独自に追加した投稿タイプには、既定値として「ウェブページ」の種類が割り当てられるようになっていました。この仕様の違いにより、作成した記事が検索エンジンに記事として伝わらない状態が生じていました。
データベース依存を避けるコードでの修正方針
この課題は、SEOプラグインの管理画面から設定を変更することでも解決は可能です。しかし、管理画面から設定した値はデータベースの中にしか保存されません。データベースのみに依存する方法では、将来的にサーバーを移設した際に設定が消失する恐れがあり、また誰がいつ設定を変更したのかという履歴を追跡することも困難になります。
そこで、設定の永続性と管理のしやすさを考慮し、テーマのコードに直接記述して修正する方針を採用しました。具体的には、SEOプラグインが提供している差し込み口(フィルターフック)を利用し、出力したい構造化データの種類名を渡す処理を記述しました。構造化データ自体の記述をすべて自作するのではなく、プラグインの機能を活つつ、割り当てる種類のみをコードで制御する形をとっています。
また、この修正作業の過程において、記事の著者として出力されていた名前が、記事を投稿するために使用している利用者アカウントの名前になっていることが分かりました。これは個人の名前ではなく、適切な表記ではありませんでした。記事を執筆・発信している主体は会社であるため、著者の情報を会社に向ける変更を行いました。これに伴い、不要となった古い著者情報への参照を取り除く処理も合わせて実施しています。
修正後の検証と今後の影響測定
コードによる修正を適用した後、改めて構造化データの出力状況を確認しました。その結果、対象の記事ページにおいて「記事」の種類が正しく出力されるようになり、公開日、更新日、および見出しの情報が構造化された形で検索エンジンに渡っていることが確認できました。
さらに、この修正が他のページに意図しない影響を与えていないかどうかも検証しました。トップページ、ABOUT、サービス、実績、ブログ一覧、お問い合わせ、会社概要の各ページを確認し、他のページには変化がないことを確認しています。弊社の制作や運用の進め方については、サービス紹介ページにて詳しく解説しています。
この構造化データの変更が、実際の検索結果にどのような影響を及ぼすかについては、2026年12月末に表示回数を比較して検証する予定です。修正は2026年9月17日に行いました。その2日後にあたる9月19日の時点では、検索結果への具体的な影響は判断できていません。今後の検証結果をもとに、さらなる改善を進めてまいります。これまでの具体的な成果については、実績紹介ページで公開しています。
よくある質問
Q1. 構造化データとはどのようなものですか?
A1. 構造化データは、ページの内容を検索エンジンがシステム的に読み取れる形で書き添えたデータです。Webサイトを訪問するユーザーの画面には表示されませんが、検索エンジンにページの役割を正確に伝えるために用いられます。
Q2. なぜ独自の投稿タイプを使うと記事として認識されなかったのですか?
A2. 使用しているSEOプラグインの仕様により、標準の「投稿」機能には「記事」の種類が割り当てられますが、独自に追加した投稿タイプには既定値として「ウェブページ」が割り当てられるためです。これにより、見た目は記事であっても検索エンジンにはウェブページとして伝わっていました。
Q3. 修正による検索結果への影響はいつ分かりますか?
A3. 今回の修正による影響は、2026年12月末に表示回数を比較して検証する予定です。修正を行ったのは2026年9月17日で、その2日後にあたる9月19日の時点では、影響の有無は判断できていません。


